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Jensen, R.; 坂口 秀*
2004 AGU Fall Meeting, 0 Pages, 2004/00
圧力によって誘発されたボーリング孔壁の崩壊においては、岩石の微細な構造によって、さまざまな機械的挙動や崩壊メカニズムが存在することが知られている。本論では、高い空隙率を持つ砂岩について、三次元DEMコードであるOpen DEMを用いて孔壁の崩壊について数値シミュレーションを行った。DEMモジュールでは近接する粒子にのみ影響する個別粒子を用いる。このため、DEMコードを用いることは、物質が分解する局面における解析を行うに際して大変有利である。この優位性はDEM固有の定式化から派生したものであり、岩石の微細構造の振る舞いにより即したものとなっている。この数値モデルは結合した粒子モデルを用いている。岩石はランダムなサイズの球形粒子の集合体として表わされており、粒子は密集して詰め込まれ、粒子の接点においてお互いが結合している。掘削の行為は、孔壁の場所における粒子を徐々に取り去ることでモデル化した。掘削泥水はモデル化しなかった。このため、掘削泥水によって結合の切れた粒子がフラクチャー内を運搬される洗い出しという現象を計算するために、DEM粒子をマトリックスから離脱させた。シミュレーションの結果として、孔壁の崩壊現象を定性的に描写することができた。
鶴我 佳代子; 國友 孝洋; 羽佐田 葉子; 熊澤 峰夫; 茂田 直孝; 笠原 順三
AGU 2004 Fall Meeting (2004/12/13-2004/12/17), 0 Pages, 2004/00
われわれは、ACROSSという線形系の伝達関数を取得するための総合的な計測システムを用いた、地下深部の地震発生場の常時能動監視のための技術・方法の開発に取り組んでいる。このACROSS送信と受信点アレイによる観測を組み合わせることで、高いS/N比(つまり、調査対象とする情報(S)と雑音(N)との比)、高いS/B(情報(S)とバイアス(B)との比)の伝達関数を得ることができる。本研究は、我々が構築した稠密地震観測アレイの概要について紹介するとともに最新のデータ解析の結果を報告するものである。
笠原 順三; 鶴我 佳代子; 羽佐田 葉子; 山岡 耕春; 國友 孝洋; 渡辺 俊樹; 藤井 直之
AGU 2004 Fall Meeting, 0 Pages, 2004/00
最近の構造探査の結果、三陸沖、浜名湖周辺のプレート境界に地震波を強く反射する性質があることがわかってきた。反射強度の理論的な見積から、このようなプレート境界には地震波速度が極端に小さな物質が存在していることになる。特に、浜名湖の下にある反射強度の大きな場所は将来の東海地震、東南海地震の発生と関係していそうである。この場所に地震波の特徴を連続化しすることにより、この場所が大地震に関係してスリップするかどうかをとらえることができる。地震波ACROSSを用いて監視する可能性を議論する。
中島 崇裕; 國友 孝洋; 長尾 大道; 熊澤 峰夫; 茂田 直孝
2004 Fall Meeting Program and Abstract, S33B-1096, 0 Pages, 2004/00
電磁波によって地下を見る方法としての電磁アクロスを東濃地科学センターにて開発してきた。この装置を用い、数百Hz以下の周波数帯における送受信試験を1年間以上に亘り連続試験観測を行った。平均値からは、地下構造に関する情報を含む伝達関数がよい精度で求められ、地下物性の見積もりにおいてもすでに報告されている数値と相補的な値が得られた。また1ヶ月間の観測結果からは、降雨に相関した変動が見られた。
羽佐田 葉子; 熊澤 峰夫; 鶴我 佳代子; 國友 孝洋
AGU 2004 Fall Meeting (2004/12/13-2004/12/17), 0 Pages, 2004/00
周波数領域の伝達関数から時間領域の「イベント」を抽出する手法である、存否イベント解析法を開発してきた。この手法は、ACROSSの基本的な解析法のひとつである。存否イベント解析法の有効性は、様々な数値テストで確認されているが、実用にはいくつかの問題がある。ここでは、重みつき最小二乗法を用いた存否イベント解析法の改良を紹介する。